DBD-PgPP-0.05 > DBD::PgPP

名前

DBD::PgPP - Perlだけで記述したDBI用PostgreSQLドライバ

概要

  use DBI;

  my $dbh = DBI->connect('dbi:PgPP:dbname=$dbname', '', ''');

  # 詳しくはDBIモジュールのドキュメントを参照してください

説明

DBD::PgPPはPerlだけで記述したPostgreSQLデータベース用のクライアントイ ンターフェイスです。このモジュールはPostgreSQLのサーバとクライアントが 交わすネットワークプロトコルを実装しているので、libpq など他の PostgreSQLクライアントライブラリを必要としません。つまりこのモジュール はPostgreSQLが移植されていないOSから、PostgreSQLと通信できるのです。

MODULE DOCUMENTATION

このドキュメントはDBD::PgPPに特化した部分や制限について説明するもので、 すべてを網羅するリファレンスではありません。このドキュメントを読む前に まずDBIモジュールのマニュアルを読んでください。

THE DBI CLASS

DBI Class Methods

connect

データベースに接続するための最低限のパラメータは次のとおりです:

  $dbh = DBI->connect('dbi:PgPP:dbname=$dbname', '', '');

このパラメータはユーザ認証を必要としないlocalhostの$dbnameデータベース に接続します。これはPostgreSQLのデフォルトの設定で利用できます。

connect()に関するパラメータは次のとおりです:

  $dbh = DBI->connect(
      "dbi:PgPP:dbname=$dbname",
      $username, $password
  );

  $dbh = DBI->connect(
      "dbi:PgPP:dbname=$dbname;host=$host;port=$port",
      $username, $password
  );

  $dbh = DBI->connect(
      "dbi:PgPP:dbname=$dbname;path=$path;port=$port",
      $username, $password
  );

      パラメータ | デフォルト値
      -----------+-------------------
      dbname     | current userid
      host       | localhost
      port       | 5432
      path       | /tmp
      debug      | undef

hostパラメータを使用する場合は、対象となるホストの postmaster-iオプション(TCP/IPソケット)で起動しておく必要があります。

ユーザ名とパスワードを使用する認証は、サーバ側のpg_hba.confで適切な 設定を行う必要があります。認証方法についてはpg_hba.confpg_passwd のマニュアルページを参照してください。

SUPPORT OPERATING SYSTEM

このモジュールは次のOSでテストが完了しています。

  • Mac OS 9

    with MacPerl5.6.1r1 built for PowerPC

  • Mac OS X

    with perl v5.6.0 built for darwin

  • Windows2000

    with ActivePerl5.6.1 build631.

  • FreeBSD 4.6

    with perl v5.6.1 built for i386-freebsd

  • FreeBSD 3.4

    with perl v5.6.1 built for i386-freebsd

    with perl v5.005_03 built for i386-freebsd

  • Linux

    with perl v5.005_03 built for ppc-linux

  • Solaris 2.6 (SPARC)

    with perl5.6.1 built for sun4-solaris.

    with perl5.004_04 built for sun4-solaris.

    Solaris2.6上のperl5.004_04は make testで失敗しますが使用することが できます。

LIMITATION

  • 一部のFreeBSDでは'crypt'認証は使用できません。

  • 'Kerberos v4/5'認証は使用できません。

  • SSL接続は使用できません。

  • BLOBデータを扱うことはできません。

DEPENDENCIES

このモジュールは次のモジュールを必要とします:

  L<DBI>, L<IO::Socket>

TODO

  • Pure perlのDESベースのcrypt関数を追加する

  • Authen::Krb4 & Authen::Krb5を使用してKerberos v4/5認証をサポートする

  • IO::Socket::SSL(またはNet::SSLeay)を使用してSSL接続をサポートする

  • BLOBデータををサポートする

SEE ALSO

DBI, http://developer.postgresql.org/docs/postgres/protocol.html

作者

Hiroyuki OYAMA <oyama@cpan.jp>

COPYRIGHT AND LICENCE

Copyright (C) 2002 Hiroyuki OYAMA. Japan. All rights reserved.

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