libwin32-0.26 > Win32::OLE::NLS

名前

Win32::OLE::NLS - OLE 各国語サポート

概要

        ありません

説明

このモジュールは OLENLS.DLL の各国語サポート機能へのアクセスを提供します。

Functions

CompareString(LCID,FLAGS,STR1,STR2)

LCIDロケールで STR1 と STR2 を比較します。 FLAGS は 2 つの文字列を比較する際に、使用されるあるいは無視される文字の特徴を示します。

        NORM_IGNORECASE     大文字と小文字を区別しない
        NORM_IGNOREKANATYPE ひらがなとカタカナを区別しない
        NORM_IGNORENONSPACE 場所を取らない文字を区別しない
        NORM_IGNORESYMBOLS  記号を無視する
        NORM_IGNOREWIDTH    全角半角を区別しない

可能な戻り値は以下の通り:

        0   関数が失敗
        *1   STR1 は STR2よりも小さい
        2   STR1 は STR2と同じ
        3   STR1 は STR2よりも大きい

cmp演算子と比較できる値を取得するために、戻り値から2を引くことができることに注意。

LCMapString(LCID,FLAGS,STR)

LCMapString はLCIDに依存した変換でSTRを変換します。 Flags には以下のオプションの組み合わせが入ります:

        LCMAP_LOWERCASE     小文字化
        LCMAP_UPPERCASE     大文字化
        LCMAP_HALFWIDTH     半角化
        LCMAP_FULLWIDTH     全角化
        LCMAP_HIRAGANA      ひらなが化
        LCMAP_KATAKANA      カタカナ化
        LCMAP_SORTKEY       正規化されたワイド文字のソートキーを作成する

以下の正規化オプションはLCMAP_SORTKEYに組み合わせることができます:

        NORM_IGNORECASE     大文字と小文字を区別しない
        NORM_IGNOREKANATYPE ひらがなとカタカナを区別しない
        NORM_IGNORENONSPACE 場所を取らない文字を区別しない
        NORM_IGNORESYMBOLS  記号を無視する
        NORM_IGNOREWIDTH    全角半角を区別しない

戻り値は変換された文字列です。

GetLocaleInfo(LCID,LCTYPE)

ロケール設定lCTYPEをLCIDで指定されたロケールから取り出します。 常にロケール・データベースに問い合わせるためには LOCALE_NOUSEROVERRIDE | LCTYPEを使ってください。 そうでなければ値を取り出す際に、Windowsコントロール・パネルを通じてユーザによるwin.iniの変更が、システム・デフォルト・ロケールよりも優先されます。 適切なLCTYPE値のリストについては下記のドキュメントをご覧ください。

戻り値は要求されたロケール設定の内容です。

GetStringType(LCID,TYPE,STR)

ロケールLCIDからSTRにある各文字についての型情報を取り出します。 要求されるTYPEは以下の3つのレベルのいずれかにすることができます:

        CT_CTYPE1       ANSI C と POSIX 型情報
        CT_CTYPE2       テキスト・ライアウト型情報
        CT_CTYPE3       テキスト処理型情報

戻り値は、下記の対応テーブルからの適応できるタイプビットのORによる値のリストです。:

        @ct = GetStringType(LOCALE_SYSTEM_DEFAULT, CT_CTYPE1, "String");

ANSI C と POSIX 文字型情報:

        C1_UPPER        大文字
        C1_LOWER        小文字
        C1_DIGIT        数字
        C1_SPACE        空白文字
        C1_PUNCT        句読点
        C1_CNTRL        制御文字
        C1_BLANK        ブランク文字
        C1_XDIGIT       16進数字
        C1_ALPHA        なんらかの文字

テキスト・レイアウト型情報:

        C2_LEFTTORIGHT      左から右
        C2_RIGHTTOLEFT      右から左
        C2_EUROPENUMBER     ヨーロッパ数字
        C2_EUROPESEPARATOR  ヨーロッパ数字 区切り
        C2_EUROPETERMINATOR ヨーロッパ数字 終端
        C2_ARABICNUMBER     アラブ数字
        C2_COMMONSEPARATOR  共通数字区切り
        C2_BLOCKSEPARATOR   ブロック区切り
        C2_SEGMENTSEPARATOR セグメント区切り
        C2_WHITESPACE       空白
        C2_OTHERNEUTRAL     その他の中立文字
        C2_NOTAPPLICABLE    暗黙の方向無し (例えば制御コード)

テキスト処理型情報:

        C3_NONSPACING       非空白符
        C3_DIACRITIC        読み分け発音符
        C3_VOWELMARK        母音非空白符
        C3_SYMBOL           記号
        C3_KATAKANA         カタカナ文字
        C3_HIRAGANA         ひらがな文字
        C3_HALFWIDTH        半角文字
        C3_FULLWIDTH        全角文字
        C3_IDEOGRAPH        表意文字
        C3_ALPHA            すべての文字
        C3_NOTAPPLICABLE    不適当
GetSystemDefaultLangID()

システム・デフォルト言語IDを返します。

GetSystemDefaultLCID()

システム・デフォルト・ロケールIDを返します。

GetUserDefaultLangID()

ユーザ・デフォルト言語IDを返します。

GetUserDefaultLCID()

ユーザ・デフォルト言語IDを返します。

SendSettingChange()

すべてのトップ・レベル・ウィンドウにWM_SETTINGCHANGE メッセージを送ります。

SetLocaleInfo(LCID, LCTYPE, LCDATA)

ロケール設定LCIDのユーザ上書き部分での要素を変更します。 システム・デフォルト・データベースは変更しません。 以下のLCTYPEが変更可能です:

        LOCALE_ICALENDARTYPE    LOCALE_SDATE
        LOCALE_ICURRDIGITS      LOCALE_SDECIMAL
        LOCALE_ICURRENCY        LOCALE_SGROUPING
        LOCALE_IDIGITS          LOCALE_SLIST
        LOCALE_IFIRSTDAYOFWEEK  LOCALE_SLONGDATE
        LOCALE_IFIRSTWEEKOFYEAR LOCALE_SMONDECIMALSEP
        LOCALE_ILZERO           LOCALE_SMONGROUPING
        LOCALE_IMEASURE         LOCALE_SMONTHOUSANDSEP
        LOCALE_INEGCURR         LOCALE_SNEGATIVESIGN
        LOCALE_INEGNUMBER       LOCALE_SPOSITIVESIGN
        LOCALE_IPAPERSIZE       LOCALE_SSHORTDATE
        LOCALE_ITIME            LOCALE_STHOUSAND
        LOCALE_S1159            LOCALE_STIME
        LOCALE_S2359            LOCALE_STIMEFORMAT
        LOCALE_SCURRENCY        LOCALE_SYEARMONTH

サブシステムはロケール情報をキャッシュしているようなので、後のWin32::OLE::Variantオブジェクトの書式設定のために、これらの変更を有効にするためにはSendSettingChange()を呼び出さなければなりません。

MAKELANGID(LANG,SUBLANG)

プライマリ言語とサブ言語から言語IDを作成します。

PRIMARYLANGID(LANGID)

言語IDからプライマリ言語を取り出します。

SUBLANGID(LANGID)

言語IDからサブ言語を取り出します。

MAKELCID(LANGID)

言語IDからロケールIDを作成します。

LANGIDFROMLCID(LCID)

ロケールIDから言語IDを取り出します。

Locale Types

LOCALE_ILANGUAGE

言語ID (16進数)。

LOCALE_SLANGUAGE

ローカライズされた言語名。

LOCALE_SENGLANGUAGE

言語のISO標準 639 英語名。

LOCALE_SABBREVLANGNAME

言語名の3文字の省略形。 最初の 2 文字は ISO 標準 639 の 2 文字の言語簡略名を使用します。 3番目の文字はサブ言語タイプを示します。

LOCALE_SNATIVELANGNAME

言語のネィティブな名前。

LOCALE_ICOUNTRY

国際電話コードをベースとした国コード。

LOCALE_SCOUNTRY

国のローカライズされた名前。

LOCALE_SENGCOUNTRY

国の英語名。

LOCALE_SABBREVCTRYNAME

国のISO 標準 3166 省略名。

LOCALE_SNATIVECTRYNAME

国のネィティブな名前。

LOCALE_IDEFAULTLANGUAGE

このロケールで話されている主要な言語のための言語ID。

LOCALE_IDEFAULTCOUNTRY

このロケールでの主要な国のための国コード。

LOCALE_IDEFAULTANSICODEPAGE

このロケールに関連付けられたANSIコードページ。 書式: 4 Unicode 数字 プラス Unicode null 終端子。

XXX This should be translated by GetLocaleInfo. XXX

LOCALE_IDEFAULTCODEPAGE

国に関連付けれられたOEMコードページ。

LOCALE_SLIST

リスト要素を区切るために使われる文字(よくカンマが使われる)。

LOCALE_IMEASURE

デフォルトの計測方式:

        0   メートル法式(S.I.)
        1   アメリカ 式
LOCALE_SDECIMAL

小数点のための文字(よくピリオドが使われる)。

LOCALE_STHOUSAND

数値の左側の数字のグループの間を区切るために使われる文字(桁区切り文字)。

LOCALE_SGROUPING

数字の左側の数字のグループの大きさ(区切る桁数)。 各グループのために明確な大きさが必要とされます。 大きさはセミコロンで区切られます。 もし最後の値が0であれば、前の値が繰り返されます。 1000単位でグループにするには、3;0を指定してください。

LOCALE_IDIGITS

小数点以下の桁数。

LOCALE_ILZERO

10進数のフィールドで前に0をつけるかどうか。 0を設定すると0はつきません; 1は0をつけます。

LOCALE_SNATIVEDIGITS

ASCII の 0-9 と等価なネィティブな10文字。

LOCALE_INEGNUMBER

負の数値のモード。

        0       (1.1)
        1       -1.1
        2       -1.1
        3       1.1
        4       1.1
LOCALE_SCURRENCY

ローカルな通貨記号として使われる文字列。

LOCALE_SINTLSYMBOL

ISO 4217 Codes for the Representation of Currency and Fundsで指定された国際通貨記号 3 文字、その後にこの文字列と数量を区切る文字がつく。

LOCALE_SMONDECIMALSEP

通貨での小数を区切るために使われる文字。

LOCALE_SMONTHOUSANDSEP

通貨での数字の桁を区切るために使われる文字。

LOCALE_SMONGROUPING

通貨での数字の桁を区切る桁数。 各グループのために明確な大きさが必要とされます。 大きさはセミコロンで区切られます。 もし最後の値が0であれば、前の値が繰り返されます。 1000単位でグループにするには、3;0を指定してください。

LOCALE_ICURRDIGITS

ローカルな通貨フォーマットのための小数点以下の桁数。

LOCALE_IINTLCURRDIGITS

国際通貨フォーマットのための小数点以下の桁数。

LOCALE_ICURRENCY

正の通貨モード。

        0   前につける、区切り無し
        1   後ろにつける、区切り無し
        2   前につける, 1文字の区切り
        3   後ろにつける、1文字の区切り
LOCALE_INEGCURR

負の通貨モード。

        0       ($1.1)
        1       -$1.1
        2       $-1.1
        3       $1.1-
        4       $(1.1$)
        5       -1.1$
        6       1.1-$
        7       1.1$-
        8       -1.1 $ ($ の前に空白)
        9       -$ 1.1 ($ の後に空白)
        10      1.1 $- ($ の前に空白)
LOCALE_ICALENDARTYPE

現在使われているカレンダーの種類。

        1   グレゴリオ歴 (アメリカでのような)
        2   グレゴリオ歴 (常に英語の文字列)
        3   元号: (日本)
        4   元号: 中華民国
        5   檀紀 (朝鮮)
LOCALE_IOPTIONALCALENDAR

このLCIDで利用できる追加のカレンダーの種類。 ヌルで区切ってオプションのカレンダがすべて入ったリストにすることができます。 何もなければ値は0、あるいはLOCALE_ICALENDARTYPE文字列のいずれか。

XXX ヌル区切りのリストはGetLocaleInfoで変換されるべき XXX。

LOCALE_SDATE

日付区切りに使われる文字。

LOCALE_STIME

時刻区切りに使われる文字。

LOCALE_STIMEFORMAT

時刻書式設定文字列。

LOCALE_SSHORTDATE

このロケールでの短い日付時刻書式設定文字列。

LOCALE_SLONGDATE

このロケールでの長い日付時刻書式設定文字列。

LOCALE_IDATE

短い日付書式の順序指定子。

        0   月 - 日 - 年
        1   日 - 月 - 年
        2   年 - 月 - 日
LOCALE_ILDATE

長い日付書式の順序指定子。 LOCALE_IDATE設定のための適切な値のいずれにもすることができます。

LOCALE_ITIME

時刻書式設定指定子。

        0   AM/PM 12時間形式
        1   24時間 形式
LOCALE_ITIMEMARKPOSN

時刻マーカー文字列(AM|PM)が時刻文字列の前につくか後につくか。 0 後(9:15 AM) 1 前(AM 9:15)

LOCALE_ICENTURY

完全な 4 桁の年を使うかどうか。

        0   2桁。
        1   年全体。
LOCALE_ITLZERO

時刻フィールドで0が前につくかどうか。

        0   前に0をつけない。
        1   時間の前に0をつける。
LOCALE_IDAYLZERO

日のフィールドで0をつけるかどうか。 値はLOCALE_ITLZEROと同じ。

LOCALE_IMONLZERO

月のフィールドで0をつけるかどうか。 値はLOCALE_ITLZEROと同じ。

LOCALE_S1159

午前を表すための文字列。

LOCALE_S2359

午後を表すための文字列。

LOCALE_IFIRSTWEEKOFYEAR

その年のどの週を最初と考えるかを指定する。

        0   1/1が含まれる週をその年の最初の週とする。
        1   1/1の後の1週間をその年の最初の週とする。
        2   少なくとも4日ある最初の週をその年の最初の週とする。
LOCALE_IFIRSTDAYOFWEEK

週の最初の日と考えられる日を指定します。 値"0"はSDAYNAME1、値"6"はSDAYNAME7を意味します。

LOCALE_SDAYNAME1 .. LOCALE_SDAYNAME7

月曜日から日曜日のための長い名前。

LOCALE_SABBREVDAYNAME1 .. LOCALE_SABBREVDAYNAME7

月曜日から日曜日のための省略名。

LOCALE_SMONTHNAME1 .. LOCALE_SMONTHNAME12

1月から12月のための長い名前。

LOCALE_SMONTHNAME13

もしあれば13番目の月のメイティブな名前。

LOCALE_SABBREVMONTHNAME1 .. LOCALE_SABBREVMONTHNAME12

1月から12月のための省略名。

LOCALE_SABBREVMONTHNAME13

もしあれば13番目の月のネィティブな省略名。

LOCALE_SPOSITIVESIGN

正の記号のための文字列。

LOCALE_SNEGATIVESIGN

負の記号のための文字列。

LOCALE_IPOSSIGNPOSN

正の値のための書式インデックス。

        0 通貨記号も含めた全体を括弧で囲む。
        1 符号文字列を全体と通貨記号の前につける。
        2 符号文字列を全体と通貨記号の後につける。
        3 符号文字列を通貨記号の前につける。
        4 符号文字列を通貨記号の後につける。
LOCALE_INEGSIGNPOSN

負の値のための書式インデックス。 値はLOCALE_IPOSSIGNPOSNと同じ。

LOCALE_IPOSSYMPRECEDES

もし通貨記号が前につくのであれば 1。 それが正の数値の後に続くのであれば 0。

LOCALE_IPOSSEPBYSPACE

通貨記号が正の数値から空白によって区切られるのであれば1。 そうでなければ0。

LOCALE_INEGSYMPRECEDES

もし通貨記号が前につくのであれば 1。 それが負の数値の後に続くのであれば0。

LOCALE_INEGSEPBYSPACE

通貨記号が負の数値から空白によって区切られるのであれば1。 そうでなければ0。

AUTHORS/COPYRIGHT

このモジュールは Win32::OLE ディストリビューションの一部です。