libnet-1.12 > Net::Netrc

名前

Net::Netrc - ユーザnetrcファイルへのOOインターフェース

概要

    use Net::Netrc;

    $mach = Net::Netrc->lookup('some.machine');
    $login = $mach->login;
    ($login, $password, $account) = $mach->lpa;

説明

Net::Netrcはftpプログラムによって使われる.netrcファイルへの 簡単なインターフェースを実装するクラスです。

Net::Netrcはちょうどftpプログラムのようなセキュリティ・チェックも 実装します。これらのチェックは、第一に.netrcファイルがユーザによって 所有されていなければならないこと、第二に所有者だけが読み込みと書込みの アクセスを持っているような所有パーミッションになっていなければならないことです。 もしこれらの条件が合わなければ、警告が出力され、.netrcは読み込まれません。

.netrcファイル

.netrcファイルには自動ログイン処理によって利用されるログインと初期化情報が 入っています。それはユーザのホームディレクトリにあります。 以下のトークンが理解されます;これらはスペース、タブ、改行で区切ることが出来ます:

machine name

リモートのマシン名を識別します。自動ログイン処理は 指定されたリモートマシンにマッチするmachineトークンを .netrcファイルで検索します。一度マッチができると、その後の .netrcトークンが処理されます。ファイルの終わりまで来るか、 他のmachineあるいはdefaultトークンにぶつかると止まります。

default

これはdefaultがすべての名前にマッチする点を除いて、 machine nameと同じです。defaultトークンはただ一つだけです。 そしてそれは全てのmachineトークンの後でなければなりません。 これは通常以下のように使われます:

    default login anonymous password user@site

これによって.netrcで指定されないマシンへの自動anonymousログインに ユーザを与えます。

login name

リモートマシンでのユーザを識別します。このトークンがあると、 自動ログイン処理は指定された名前を使ってログインを開始します。

password string

パスワードを提供します。このトークンがあると、自動ログイン処理は リモートサーバーがログイン処理の一部として、パスワードを要求すると 指定された文字列を提供します。

account string

追加のアカウント・パスワードを提供します。このトークンがあると、 もしリモートサーバが追加のアカウント・パスワードを要求すると、 自動ログイン処理は指定された文字列を提供します。

macdef name

マクロを定義します。Net::Netrcは、このフィールドがftpと互換性が あるかを解析するだけです。

コンストラクタ Net::Netrcオブジェクトのコンストラクタはnewで呼ばれません。 というのもこれは本当には新しいオブジェクトを作らないからです。 しかしその代わりに、基本的にはそれが行うようにlookupが呼ばれます。

lookup ( MACHINE [, LOGIN ])

検索しMACHINEのためのエントリへのリファレンスを返します。 LOGINが与えられると、返されるエントリは与えられたログインを持っているでしょう。 もしLOGINが与えられないと、.netrcファイルでのMACHINEのための最初のエントリが 返されます。

マッチするエントリが見つからず、defaultエントリがあると、 defaultエントリへのリファレンスが返されます。

マッチするエントリが見つからず、defaultエントリも定義されていない、あるいは .netrcファイルが見つからなければ、undefが返されます。

TRANHEADSTARTTRANHEADEND

login ()

netrcエントリのためのログインIDを返します

password ()

netrcエントリのためのパスワードを返します

account ()

netrcエントリのためのアカウント情報を返します

lpa ()

netrcエントリのためのログイン、パスワード、アカウント情報のリストを返します

作者

Graham Barr <gbarr@pobox.com>

参考資料

Net::Netrc Net::Cmd

著作権(COPYRIGHT)

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